染めについて・・・昆虫や植物を使う?!?

>>>『クスコ手織物との出会い』から

クスコの女性たちは身近にある素材を使って、
糸を紡ぐ、染める、織る工程を
すべて自分たちの手で行っています。

まずは、一緒に暮らしている羊の毛を刈り、
手で紡いで糸にします。
それから、
植物の葉や種、花や昆虫を使い、染めていきます。
すべて天然素材を使用しています。

南米原産の植物(タラ、ペルー胡椒、チルカ)やユーカリ、オークウッドに加え、
最も頻繁に使われるのがコチニール(サボテンにつく小さな虫)で染めます。
色止めのための触媒は、ミョウバン、レモン、塩や硫酸鉄など、どれも自然界にあるものです。

ただ、どの染料に、どの触媒をどのくらい、どのタイミングで使用するか・・・は、
家々でそれぞれレシピを持っていて、門外不出です!

染め具合は、自然界にあるものを使用していますので、
天候などの影響を受け、まったく同じ色を出すことはむずかしいのですが、
なんとも言えないニュアンスのある色合いはとても美しいです。
もちろん、素材を混ぜて、色を創り出すこともしています。

 

 

例えば、コチニールの赤と、ユーカリの青から紫が生まれます。

紡いだ後は、糸を染めていきます。もちろん手作業で行います。

まさに職人。おしゃべりしながらも手はしっかり動いています!

染め糸をかせの状態します。そして、
いよいよ織りに入ります。縦糸を立てます。

今回は、特別に頑張ってもらい、
8センチで、10メートルの縦糸を立ててもらいました。
通常は2メートルほどの長さの織物を織っていると聞いていたのですが、
短い織物をたくさん織ってもらうよりも、
長いものを一本の方が貴重な糸を無駄にすることなく使えるからとの考えからです。
腰織(こしばた)と言われる昔ながらの織り方です。

織り模様は、いろんなパターンがあるのですが、
身近な動物や植物などをモチーフにしていて、
またそのコミュニティごとに織り模様が異なります。

 

いろんな色を組み合わせ、細かいも模様を根気よく織っていきます。
8センチ幅で10メートルの長さを織るのに、68週間もかかるとのこと!!
10メートルという長い織物を依頼してしまったことを後悔しましたが、
出来上がってきた織物は、それは見事でした!!

 

アンデスの山々を超え、太平洋を渡って届いた織物は、それはそれは素晴らしい織物でした。

さあ、この織物で何を作ろう~!

>>>「日本の職人さんとのコラボ」へつづく